『DB住職』では、50回忌までの表示(印刷)しかありません。それ以上の年忌は、弔い上げと表示さ
れる様にしてあります。
50回忌以上の任意の回忌表示(印刷)が必要でしたら、それも可能です。以下はその方法です。
■「DB過去帳.DPT」及び関連印刷用カードファイルの計算式などを追加・書き換える事で可能になります。
「DB過去帳.DPT」の選択式で、今年や来年の年忌を指定しています。この指定(選択式)に、追加した
い年忌を書き加える事で、50回忌以上の年忌も表示可能になります。
■ 「DB過去帳.DPT」を上図の様に立ち上げて、【選択】をダブルクリックしてください。 |
条件選択の画面が表示されます。ここの条件名として
本年年忌該当者 コンネン年忌該当数値 ライネン年忌該当数値 が条件名として書かれています。
まず100年忌を追加したい場合には、上記の式を追加して書き加えて下さい。これで、50回忌までと
100回忌の今年の
年忌が選択されます。追加したい年忌を OR で書き加えればいくつでも可能です。
同様に、コンネン年忌該当数値 も書き加えてください。 同じ計算式ですが、ここで定義している条件名が、
他のDPLファイル(マクロ一括処理)から呼び出される様にプログラムしてありますので、条件名は、名前
を変更しないでください。
来年の年忌の表示は、 ライネン年忌該当数値 の条件名のところの計算式を、今度は、来年ですので、
OR#YEAR-#YEAR([命日])+2=100
と追加して書き加えます。
次に、カード(印刷)ファイルも、50回忌以上は、弔い上げと表示されていますので、この場所の計算式
も変更します。
【V4コンネンキ.DPC】を事例として説明します。
カードレイアウト(定義変更)で、上記の年忌が表示されるところをダブルクリックすると、オブジェクト
属性が表示されます。
ここの計算式を変更します。下記の様に、書き換えます
#漢数字(#部分文字列(#文字列置換(#文字列置換('今年'+#文字列(#YEAR-#YEAR([命日])+1)+'回忌'
,'今年1回忌',' 当年往生'),'今年2回忌','当年1周忌'),3))
計算式は、今年の年から、命日の年を、(−)マイナスして1を(+)プラスしてます。1を+するのは、
年忌の計算は、いわゆる
満年齢でなくて、数えで計算するからです。その計算した年に、文字列で回忌を加えて表示してます。
これですと、亡くなった年が、1回忌に表示されますので、文字列置換で、当年往生 と表示します。同様に、
2年目に2回忌になりますが、これは、慣例で、1周忌と文字列で置換て表示してます。
■ 100回忌とか150回忌の命日の元号も、このままでは、明治以前は、西暦で表示されてしまいますの
で、『BD住職』のサポートページの明治以前元号表示を参考にして、書き換える必要があります。西暦表
示で良いのでしたら、書き換える必要はありません。
■ この説明では、ある程度 DBProV4 を使いこなされた方には、理解できると思いますが、初めての方には、
極めて難解と思います。
表ファイル(DPT)は、「DB過去帳.DPT」だけを書き換えれ良いのですが、カード(印刷・表示)ファ
イルは、多くあります。他のカードも必要に応じて、上記の【V4コンネンキ.DPC】の事例を参考にして書き
換えてください。基本は同じ手順です。